PR活動入門書。入門書ではあるが、広告がブランド構築に及ぼす影響、役割やに効用に真っ向から立ち向かい、ブランド構築はPR活動でのみ成立し、広告活動がブランドマネジメントで担えるのはおおよそブランド維持のみ、といったかなり大胆な理論を展開している。(広告に携わる者として、若干沈んだ気持ちにもなる)全く持って意外だったのは、広告におけるクリエーティブ表現に対しても否定的な見解をとっており、そのクリエーティブ表現が如何様にして生活者の心理に影響を及ぼしているか厳しく追及している。衝撃的な持論を展開しつつ、それを支えるため数多くの事例を用い、アメリカの新進気鋭のベンチャー企業が、アメリカだけでなく世界でその名を轟かせる大企業が、広告で失敗しているか繰り返し説く。アルライズ自身の意見が正しい、正しくないは置いておくにしても、この本が、日頃からのパブリックリレーション活動の重要性を強調しすぎることがないことは間違いない。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ビジネス
- 感想投稿日 : 2012年8月6日
- 読了日 : 2011年10月23日
- 本棚登録日 : 2011年10月23日
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