軍の天才、フランスを救った英雄…と言うと颯爽としたりりしい姿を思い浮かべるが、ベルトラン・デュ・ゲクランは丸顔、腕長の醜男で、人間くさくて、やることなすこと型破り。
常識を打ち破った鮮やかな勝利には胸がすく思いだが、母に愛されなかった幼少期の記憶がずっと心に影を落としていたのが哀れだった。
彼をずっと愛し続けた妻ティファーヌ、彼を案じ続けた従兄弟の修道士エマヌエル、偉大な兄に複雑な思いを抱き続けた弟オリヴィエなど、まわりの人々の心の描写もよかった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2013年9月22日
- 読了日 : 2013年9月22日
- 本棚登録日 : 2013年9月22日
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