心の病理を考える (岩波新書 新赤版 359)

著者 :
  • 岩波書店 (1994年11月21日発売)
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感想 : 11
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全部読んでいないのだけど最初からすごくおもしろい。以下メモ。

認識にはトピカとクリティカがある。トピカは世界の全体を捉える方法であって、クリティカは部分を分析的に見る方法である。統合失調症の患者はトピカが「健常人」とずれる。その人に向かって、クリティカに訴えるように説得するのは無意味である。

ドパミンD2受容体の亢進は統合失調症と平行して起きる現象ではあっても、原因などではない。

原因は何かといえば、それはそうならなければ生きづらいということに尽きる。つまり、むやみに薬などで症状を抑えてしまうのは時には暴力的ですらある、と。

なるほど、確かに、人間はトピカによる認識が大きいような気がする。無意識的な働きによる認識というのと対応できるだろうか?続きを読まなければ!

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 精神
感想投稿日 : 2010年4月12日
本棚登録日 : 2010年4月12日

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