渡辺謙さんに顔も額も似ているジュード・ロウさんが精神科医として主演している物語。
精神に問題のある若い女性患者さんを引き受けた途端、彼女が出所帰りの旦那を無意識の状態で刺殺。
薬の副作用(サイド・エフェクト)による心神喪失って話になるんだけど、そうなるとその薬を処方した医師に責任はあるのか…ってところから物語はスタート。
薬の開発には多くの利権が絡んでいるので、人体治験段階まで持ってきた場合、製薬会社に不利益なデータがでちゃ困るんだね。
そして、彼女が実は、結婚して幸せ絶頂のときに経済詐欺で逮捕された旦那さんを憎んでいて、精神病患者を装って殺しただけだったってお話に。
司法界やら経済界やらいろいろなところに「サイド・エフェクト」を巻き起こしながら、夫が4年間服役している間にいろいろと考えて、計画的に殺しとお金のゲットを企画・遂行した一見無垢な女性とそれに関わっちゃった人たちのお話でした。
でもね。
彼女は世間をナメていて、周囲の人たちは他人をだまそうとはしない「良い人たち」だったから彼女の話に乗ってあげていただけで、いざ彼女の実態を知って、地位や権威のある彼らが意図的に彼女を貶めようとしたら、あっという間なんだよね。
大人のナメるなよってラストでした。
いろいろと奥が深かったよ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
洋画
- 感想投稿日 : 2016年8月25日
- 読了日 : 2016年8月29日
- 本棚登録日 : 2016年8月24日
みんなの感想をみる