論文捏造 (中公新書ラクレ)

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著者 : 村松秀
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片山真一先生(総合科学部数理科学コース)ご推薦

NHKの番組の制作に携わったディレクターが文字に起こしたドキュメンタリーです。ベル研究所の無名の若手研究者だったシェーンが、ノーベル賞は確実と言われるほど画期的な常温超電導に関する研究成果を「ネイチャー」、「サイエンス」を含む一流雑誌に2000年から2002年にかけて立て続けに発表しました。ところが、ベル研究所の大立者のバトログとの共同研究として発表されたシェーンの成果は、日本人を含む数多くの研究者が必死に追試をしても誰一人再現に成功しなかったのです。そんな中、匿名のメールによる内部告発をきっかけに、シェーンは、実際には実験を行っておらず、研究成果は捏造であったことが明らかになります。最近日本で起きたスタップ細胞の事件の構図とも非常に似通っていますが、理研や早稲田大の対応を見ると、日本の科学社会は、研究不正に関して組織的な対応策を全く用意していなかったことが良く分かり反省させられます。

レビュー投稿日
2015年7月21日
本棚登録日
2015年7月21日
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