フランスの哲学者コジューヴは「人間の歴史を学びたいなら日本の歴史を学べ」と言ったそうで、「我々は最高のテキストを持っている」という信念?から、いくつかの乱と変について、背景・構図・経過・結果を論じたもの。
「我々は最高のテキストを持っている」と言われるとそうなのかもしれないような気もしてくるし、その理由や視点にも妙に説得力や面白さが感じられるのが著者の不思議な魅力ではある。ただし、著者の「科学としての歴史学」という考えには少々疑問もあるので、その辺は割り引いて読む方がよいのかと。

2024年3月11日

読書状況 読み終わった [2024年3月11日]

弁護士や税理士は遺産分割協議をまとめることは難しいというのが盲点だろう。考えてみれば当たり前の話なんだが、頼めばどうにかなると思っている人も多いのかと。2018年時点の情報なので法的な細かな部分で古い所もあるかもしれないが、内容的には今後に備えてエッセンスを押さえておくことは可能と思われる。

2024年3月10日

読書状況 読み終わった [2024年3月10日]

政治や思想とは無関係の「常識の目(歴史の目)」で突き放さなければ、天皇制も民主主義も危ないという保阪氏の発言は学者ではない歴史作家ならではという印象。肯定はしないが。
その他、保阪氏による昭和史の小ネタは知らない事もあって参考になる部分はあるものの、そもそも対談相手が池上彰では釣り合わないというか、話がかみ合ってない。まだTV番組で共演していた関口宏の方がマシだったかも。あまり期待はしていなかったが、予想通りだった。

2024年3月10日

読書状況 読み終わった [2024年3月10日]

小学生向けにしてはやや難しい。かと言って大人が読むには説明がクドイというか幼稚でデキとしては中途半端。とは言え、ザックリした人類史の流れは把握できるので、中学生ぐらいにはちょうどいいかもしない。ただし、著者独特の解釈や史観に思える部分もそれなりにあって、決して教科書的ではない。悪い意味で。

2024年3月9日

読書状況 読み終わった [2024年3月9日]

エッセイ風なテイストなので読みやすいが、心理学&哲学を踏まえつつも、ややイデオロギー的な偏りも感じられるので、その辺をどう評価するかが問題。
概ね常識的な内容でそんなに変な事が書いてあるわけではないが、「共同体」と「国家」の関係は簡単に割り切れるものでもないのかと。だから人は悩むのだろうけど。

2024年3月9日

読書状況 読み終わった [2024年3月9日]

読み応えがあるのは書名にもなっている4章と将来展望の5章。ここを膨らませて1冊の本にすればいいのにと思う。読売系以外のTV・新聞メディアももっと問題に切り込んでいけばいいのにと思うが、「スポーツビジネスの闇」は構図的にはどこも一緒で、ブーメランになるだけなのかもしれないが。

2024年3月8日

読書状況 読み終わった [2024年3月8日]

冒頭から左翼学者を公言している点でバイアスがあることに留意して読まなければならない。事実と価値は本来別物ではあるのだが、自身のイデオロギーを持ち込んでその辺を混ぜ合わせている点でわかりにくい内容ではある。
とはいえ、トランスサイエンスの時代では事実と価値は切り離せず、トータルで論じる必要性もあるわけで、その辺が厄介なところではある。
遺伝学と優生学は違うものではあるのだろうが、それも定義の問題だろう。いくら両者の違いを述べたところでアレルギー的反応はある。よって、本書は解決策を提示している書というよりも、様々な問題提起をしている書として読むのが適切だろう。

2024年3月2日

読書状況 読み終わった [2024年3月2日]

安倍晋三が評伝を愛読しているとかで、ちょっと有名になった河合栄治郎だが、まだまだその存在は知られていない。反共主義的なところが戦後思想界でウケなかったかららしいが、現代だからこそ読まれる思想家であると思う。
本書は『学生に与う』の「学生生活」部分だけを抜粋し、大学関係者や会社経営者らが短いコメントを寄稿するといった体裁で、所謂「河合思想」が紹介されているものではないが、学生向けの導入本としてはよいのではないかと思う。ただし、内容的にはやや時代錯誤的な部分もあることに留意。

2024年2月29日

読書状況 読み終わった [2024年2月29日]

新聞記者の書いた本なので取材記事が中心で深い考察があるわけではない。しかも内容的にも古いので、ここ数年のGAFAと政府との関係の歴史を概観する分には参考程度にはなるというレベル。

2024年2月26日

読書状況 読み終わった [2024年2月26日]

偉人でもなのか?偉人だからなのか?後継ぎを育てる難しさがよくわかる。まあ、継ぐ方も色々と大変なんだろうが。親鸞の話がイチバン印象的だったかな。

2024年2月25日

読書状況 読み終わった [2024年2月25日]

一般向けとして一見よさげに見えるが『名城を歩く』に記載されている国指定の城が掲載されていないといった難点がある。そもそもこの種の本はどういう基準で掲載の取捨選択をしているのかもわからないが。

2024年2月19日

読書状況 読み終わった [2024年2月19日]

いくつかにパターンわけされているのだが、そんなにキレイに分類できるはずもなく、実際には複合的な要因が大きいように思える。
わかりやすさを重視して、ザックリ理解する分にはよいのだろうが、内容的には薄いし歴史解釈として少々怪しい部分もある。

2024年2月17日

読書状況 読み終わった [2024年2月17日]

どちらかと言うとテクニカルな内容なので、技術面や産業面に興味関心のある人向け。逆に言うと、社会的・文化的な影響等々に関心のある人には不向きと思われる。

2024年2月17日

読書状況 読み終わった [2024年2月17日]

保守主義者とリバタリアンによる対談で政治思想史的内容。学術書には書かれていないような新たな知見があったが、それらの解釈が妥当かどうかは別途検証が必要なのかと。

2024年2月17日

読書状況 読み終わった [2024年2月17日]

歴史は選択されるので「何を書き、何を書かなかったか」はどんな著作にも言えるし、本書も例外ではないということは留意する必要がある。

2024年2月13日

読書状況 読み終わった [2024年2月13日]

ハーバード流は理性的な相手にしか通用しないという理由から『影響力の武器』における社会心理学を応用。交渉関係の書籍は数多出版されているが、色々と読み比べてその時々の状況に応じて使い分ける必要性があるということを認識。

2024年2月12日

読書状況 読み終わった [2024年2月12日]

短大の教養科目の書籍化で、専門バカにならぬように横断的な知を身に着けることを目的とする内容。その重要性については同意するが、ざっと読んだところでは、女性天皇と女系天皇を混同していたり、心身二元論の説明が間違っているように思えた。専門家がチェックしたらもっと間違いがあるのかもしれない。この辺が「知的ゼネラリスト」の弱点ではあるのだろうが。

2024年2月10日

読書状況 読み終わった [2024年2月10日]

スピリチュアルで宗教的なアーティストらしい内容。普段この種の類の本はあまり読まないのだが、そういう人にこそ読んで欲しいという著者の巻頭言により最後まで読み通すことができたし、内容的にも面白かった。元々中学時代から横尾忠則には興味があり、作品展等にも行った事があるというのも影響しているとは思うが。

2024年2月9日

読書状況 読み終わった [2024年2月9日]

玉石混交という印象。アカデミック?に猪木を語る事の是非はあるだろうが、学者の書いたものは概ねよかったように思える。好みの問題だろうけど。

2024年2月3日

読書状況 読み終わった [2024年2月3日]

そもそも心理学って文系科目のような気がするのだが、書名にバイアスがあるような、ないような。内容的には一応わかりやすさを意識してはいる印象なので読みやすいと思う人もいるだろうし、やや記述がクドイと感じる部分もあるので読みにくいと思う人もいるかもしれない。

2024年2月1日

読書状況 読み終わった [2024年2月1日]

主要な合戦をビジュアルに解説。9割以上は現地に行った事があるので、とてもイメージしやすく復習になる。三方ヶ原と金ヶ崎と忍城水攻めを入れてもよかったのかと。

2024年1月31日

読書状況 読み終わった [2024年1月31日]

「議論力」というよりは「思考力」「論理力」的内容で、単なるノウハウ本ではない。題名でちょっと損している印象だが、内容的には悪くない。

2024年1月28日

読書状況 読み終わった [2024年1月28日]

「天皇は軍に囲まれて住んでいた」という著者の興味関心が伝わってくる。戦前昭和は忌避されることが多いので、あえてそれにテーマを絞って解説しているのは貴重。

2024年1月23日

読書状況 読み終わった [2024年1月23日]

226事件と阿部定事件の対比。ゾルゲ事件を取り上げているのも特徴的。単なるガイド本ではなく、1つ1つの事件を結構詳しく取り上げており、それなりに読み応えがある。

2024年1月23日

読書状況 読み終わった [2024年1月23日]
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