大谷吉継は頭巾をかぶっていたかどうかも怪しいとか。雑誌メディアは作家達が妄想を膨らまし、ロマン主義を掻き立てるので史実に反する事も多いのだが、結局の所は真実は誰にもわからないし、それはそれで歴史の楽しみ方のひとつなんだろうとは思う。新発見としては
・真田幸村は第一次上田合戦には参加していない可能性が高い。
・平塚雷鳥は平塚為広の末裔

2017年9月15日

読書状況 読み終わった [2017年9月15日]

「2人が交わした書状が存在せず、両者の関係は不明であり、関ケ原の結果から遡って作家達が定番ストーリを増幅してきた部分が大きい」という記述が印象的。散々、「仁」だの「義」だの「智」だの「絆」だの「友情」だのと盛り上げといて、そのオチはないでしょうよ・・・。
確かに図表も多くて2人の生涯をパラレルに追うのはわかりやすい(ただし、間違いもいくつかあるような)が、肝心の両者の関係は不明という結論に歴史学と歴史小説の乖離を痛感した。

2017年9月12日

読書状況 読み終わった [2017年9月12日]

三成本なだけあって徹底擁護している。総論としては「悪人は秀吉なのに、徳川が三成を悪人に仕立てた」とかなり偏った解釈にも思えるが、これはこれでオモシロい。
・三成と兼継の共闘の証拠はない(密約の証拠は残さない?)
・三成兄は降伏したのに情報伝達されず攻め込んだ
・佐和山城は燃えてない
・1587年以降は秀吉とは疎遠だった(含む吉継)
・他方、加藤、福島らの秀吉の腰巾着は出世した
・三成文治派は小瀬 甫庵の捏造(三成は武道にも優れていた)
・蒲生家は三成に殉じている
・三成は潔白である悪人は秀吉。(蒲生・利休・秀次事件)
・訴訟による解決の平和思想家
・忍城水攻めは秀吉の指示。三成は反対していた
・北政所は三成派
・大坂城にいた西軍が主流派(東軍は反主流)

2017年9月11日

読書状況 読み終わった [2017年9月11日]

西軍は大津城を攻める必要あったのかなあ。この縄張りなら、本丸囲めば水攻めと一緒なので、持久戦にして主力は大垣に向かえばよかったのにと思ってしまう。1日で決着付くとは思わなかったんだろうけど。他方、田辺城の防御は弱そうだが、落ちなかったのは攻め手にやる気がなかったからか。
あと、記述で気になるのは三成の息子重家は佐和山で討ち死にじゃなくて出家なんじゃ?
企画としては悪くないし、当時のイメージは沸くんだが、あまりにもザックリとしているので、現在との対比が欲しかった。

2017年9月11日

読書状況 読み終わった [2017年9月11日]

現在の関ケ原の認識のルーツとも言える120年前の本だが、時代を感じさせずよくできている。著者の想像・妄想も程よく盛り込まれ、単なる分析本ではなく、小説のような読み応えがある。よって、どこまでが史実かは怪しいが、そんなにデタラメな本でもないという印象。小説やドラマや映画はこの本をベースに色々脚色して創作されているんだろう。
ただし、東西どちらかに肩入れするわけでもなく、それなりの客観性もあってロマン主義的でもないので、内容的にはドライだし、裏切り、抜け駆け、騙し合いの連続でもあるので、イザという時の人間の本性に読んでいて少々凹むところもある。右往左往したり、打算で動いたりする人が大勢いて、誰が敵か味方かもわからない状況の中、信念や筋を通そうとする人もいて、男だけじゃなく、女も生き様が問われる出来事であった事がよくわかる。

2017年9月11日

読書状況 読み終わった [2017年9月11日]

図書館貸出、旅行(行動)率、携帯普及率が日本一らしい。国指定城跡数は二位(一位は兵庫)。
「安政の大獄」の「和解」の墓参を水戸・福井・萩に行っていると。「桜田門外の変」では井伊は暗殺された側だし、テロ行為でしかないのだが、結局は明治政府になってしまったので、井伊が悪人で各市に訪問する側になっているというのは、歴史というか事件の根深さを感じる。

2017年9月5日

読書状況 読み終わった [2017年9月5日]

印象的なのは尾張へのコンプレックスと大垣のプライドの高さ。中心・平均としての無個性。有名人がいない等々。その他、稲葉県になる可能性があった、高山は長野に編入される可能性があったとか。松本は県庁が火事になったから長野に
県庁もっていかれたのか?

2017年9月5日

読書状況 読み終わった [2017年9月5日]

現代の関ヶ原認識は旧陸軍『日本戦史・関ヶ原役』と徳富蘇峰『近世日本国民史・関ヶ原役』の2著の2次史料に依拠しており、1次史料から両者を疑うという作業をしていない。ここに歴史の陥穽があると。主な主張は以下の通り。
・三成は家康屋敷に逃げ込んでいない。自分の伏見屋敷に帰っただけ。そもそも家康屋敷は当時伏見城内にはない。
・淀と北の政所は対立していた。
・家康は自軍の3万は守り専用で攻撃できなかった。よって東軍の攻撃部隊は豊臣家臣団。
・関ケ原の東軍勝利は大津城の奮闘により立花宗茂が参戦遅延が大きい
・秀忠遅参は秀忠に責任はないが、東軍が豊臣勢中心になってしまうという大きな意味を持った。

2017年9月1日

読書状況 読み終わった [2017年9月1日]

「家康が大坂の陣を起こしたのが不可解」という著者のむすびにあるように、関ケ原は天下分け目などではなく、関ケ原後は徳川(武家)・豊臣(公家)の二重公儀体制であっという解釈。家康は関ケ原後も秀頼に対して特別待遇をし続けていた。
でも実際に大坂の陣は起こったわけで、その歴史的事実から遡って、関ケ原以降の15年間を解釈するのか?大坂の陣が起こるという事を前提とせず、純粋に史料批判を行って解釈するかの違いなのだろう。家康にどの時点でどの程度の野心があって、将来どうするつもりだったのかはわからない。通説では二条城会見で秀頼が立派だったので老人家康が焦ったという事だが、それにしても大坂の陣には大儀がないし、無理がある。この辺はまだまだ謎が多いと感じた。
尚、学術文庫なのでそれなりに硬派な内容ではあるのだが、小早川秀秋が「問鉄砲」に驚いて裏切りを決断というのは、史実ではないというのが優勢なのだが、著者レベルでも平気で俗説を記述してしまう点においては、その根強さを感じる所もあった。

2017年9月1日

読書状況 読み終わった [2017年9月1日]

新書の役割は学術論文を一般大衆向けにわかり易く書き直し、大衆が教養を身に着ける事に寄与するもの、トカナントカらしいが、この本は内容的にはかなり細かくて(一説によると登場人物が300人程度とか)、「大衆の教養」レベルを遥かに超えてしまっているように思う。40万部売れているそうだが、ブームなので買ってしまったのはいいが、数十ページで挫折してしまって、殆ど読まない人が半数以上いるだろう。自分は歴史はワリと好きな方だし、応仁の乱の要所は巡った事もある程度には興味はあるレベルだが、それでも、ざっと読んだだけで、細かい所までとても追いかける気にはなれない。著者も登場したNHKの『英雄たちの選択』程度深さで調度いいくらい。これをシッカリ読みこなすには大学の史学科在籍で中世を研究テーマにしようと考えている学生レベルの基礎知識と体力が必要だろう。

2017年8月29日

読書状況 読み終わった [2017年8月29日]

文体が柔らかいので一見わかりやすそうな印象もあるのだが、ブログ記事のまとめ本との事なので、書籍全体としては体系化されておらず、結果、全体を通しては何だかよくわからない本になっている。あとがきの、図書館で会社を辞めたくなった気持ちはよく理解できる。人生は有限だ。

2017年8月24日

読書状況 読み終わった [2017年8月24日]

読書術という題名だが、本に関するエッセイ集のようなもので、殆ど役に立たないし、内容的にも面白くない。当たり前の事しか書いてなくて、人生経験も感じられない。ここまで凡庸な読書本もある意味珍しい。

2017年8月24日

読書状況 読み終わった [2017年8月24日]

わかりやすさを追求しようとする意図は理解できるのだが、少々記述がクドくて逆にわかりにくくなっている部分もある印象。もうちょっとスッキリとまとめれば、よくなるのではないだろうか。著者のいい点は単なる哲学者や思想家の羅列ではなく、哲学史としてのつながりを意識して書いている点だろう。ただし、歴史を進歩主義的に捉えている点はどうなんだろうか?その時代でしか生まれない、その時代特有の考えがあるではないか?という一方、過去の否定を前提とする哲学史・思想史は常に進歩しているのか?という問いにも発展するが。

2017年8月23日

読書状況 読み終わった [2017年8月23日]

近代以降の哲学史についてわかりやすく書いてはいるが、中学生には難しいだろう。高校生の倫理レベルよりもツッコんだ話をしているし、大学生の一般教養レベルぐらいか。キルケゴールの葬儀騒動の話は知らなかったので参考になった。
著者の結論はポスト構造主義で「哲学は死んだ」。今後考えるべきテーマは「働かなくてもよい社会とは?」(暇の哲学)だそうだ。労働哲学はマルクス以降、経済学に吸収されてしまったが、ボードリヤールの消費社会論からの発展として労働を哲学として復活させるという視点は流れとしては悪くないように思うが、「暇の哲学」の前に労働の義務や美徳観の破壊をする必要があるだろう。それだけニート肯定への障壁は大きい。値観の違いで放置していては先へは進めない。

2017年8月22日

読書状況 読み終わった [2017年8月22日]

まだ「有効性が期待」というレベルである事には注意する必要はあるだろう。アメリカでは流行っているようだが、科学的実証はまだ乏しいようなので、今後の検証が待たれる。ただし、やったところで特に害もなさそうなで、ダメモト程度でやってみて、効果が感じられるのならそれでいいのかもしれない。でも、こういうのは対処療法でしかないので、生活を変える必要があるのだろうが。

2017年8月20日

読書状況 読み終わった [2017年8月20日]

西郷隆盛から石原莞爾まで幅広く論じているが、大川周明のアジア主義者としての要件とイスラームの宗教的可能性についてが最も考えさせられる部分だった。
全体的にはまとまりがないのだが、情報量は豊富で読む価値はあり。ただし、著者が恣意的に文献引用している点や、著者のリベラル保守という思想的スタンスを留意して読む必要はあるだろう。

2017年8月19日

読書状況 読み終わった [2017年8月19日]

リベラル保守は反理性主義かつ歴史教訓主義というスタイルの問題であって、思想の中身の問題ではないという事か。結局は急進か漸進かの変化のスピードという事になるのだろうが。

2017年8月10日

読書状況 読み終わった [2017年8月10日]

ソクラテスもプラトンも現実政治の敗者であるという事がわかる。ここが哲学・倫理の難しさかな。が、各々「生」は全うしただろうから、両者とも人生には満足したのではないのかと。

2017年8月8日

読書状況 読み終わった [2017年8月8日]

ヘーゲルを好意的に解釈しつつ、結局は副題通りの自己啓発本になってしまった印象。でも副題には間違いがなく、よくもわるくも著者も大人になり、ヘーゲルも大人に成長したということになるのだろうか。内容的には噛み砕きすぎて、著者の主観がかなり入り込んでいる印象。
大人になりすぎたヘーゲルがかいた『法哲学』は当事の時代状況としては仕方なかったのかもしれないが、やはり批判されるべき著作だとは思う。これじゃ、御用学者と言われても仕方ない。

2017年8月3日

読書状況 読み終わった [2017年8月3日]

人物像・生涯と思想内容がバランスよく説明されている。硬くもなく、柔らかくもなく、入門書にしてはマジメな本という印象。文庫書き下ろしのP350だが、中身は濃い。

2017年8月2日

読書状況 読み終わった [2017年8月2日]

説明は端的でわかりやすのだが、左全ページを使ったイラストが無駄で、正味半分程度の中身しかない。文章を図解説明する等工夫して欲しかった。これでは単なるページ数稼ぎでしかない。

2017年8月2日

読書状況 読み終わった [2017年8月2日]

エッセンスが整理されていてわかりやすい。ただし、超入門というレベルではなく、類書を数冊読んだ事ある人向けという印象。西洋だけでなく、東洋・日本もバランスよく説明されている。

2017年7月31日

読書状況 読み終わった [2017年7月31日]

翻訳がヘタなのか、元々翻訳モノが苦手なのか、とにかくクドイし読みにくい。人間関係のあり方は国や民族によっても違うので、日本人にはあまり参考にはならないかな。自分が気にするほど、相手は何とも思ってないのは確かだと思うが、逆に自分では気にしていない結構細かい所を他人は見ているという事もあるし。

2017年7月10日

読書状況 読み終わった [2017年7月10日]

岩波のシリーズモノだが、帯に「維新史を書き直す意欲作」とあるように、反薩長史観的でこれまでの通説に異議を唱える内容になっている。ラストは孝明天皇の「神国思想」を叩いて終了。岩波らしいと言えばらしいが。

2017年7月9日

読書状況 読み終わった [2017年7月9日]

マジメな本かと思ったら、結構チャライというかいい加減。それなりに調べてはいるんだろうが、著者の妄想がかなり入り込んでいるので、あまり鵜呑みにしない方がよいような。このレベルなら小説を読んだ方が有益かも。カルチャー講座の文字おこしなので仕方ないが。

2017年7月9日

読書状況 読み終わった [2017年7月9日]
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