TVや小説等々によりエンタメ度が高い分野は「物語」がしっかりできあがっているし、歴史学者は恥ずかしくて手を出さないのだろう。こういうのは素人が扱うものであって玄人向けではないとの偏見から学会等でバカにされるのかもしれない。司馬遼太郎にケンカ売っても仕方ないし。結果、一次史料からホンキで調べる人もいないし学術論文もなく、(作られた)通説だけがまかり通り、増幅され、そして受け手は洗脳される。そこに果敢に挑戦した著者の勇気?は評価に値する。こういう精神が一般大衆向けに「歴史とは何か?」を考えさせるキッカケになる。結局のところ誰かの解釈・認識が入る限り史実を明らかにする事は不可能だし、本当のところは永遠に謎ではあるが、通説に疑問を持つ姿勢は大事だと思う。
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- 感想投稿日 : 2017年12月30日
- 読了日 : 2017年12月30日
- 本棚登録日 : 2017年12月30日
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