ボアの村の麓にあるティオス市。そのティオスの有力者・フィレタイロスの長男・ダイコマスは、力でボアを制圧しようと画策している。
そして、攻めてきたダイコマスの私兵に対し、エメネウスは奇策を巡らしてダイコマスを討つ。ボアの村の住民を蛮人扱いしたダイコマスは、ギリシア文化をひけらかす。が、そのことがエメネウスにギリシア文化の話を何年も聴き続けていた村人のかんに障り、「なんかハラ立つ」と殺されてしまう。この辺の、殺す側のサバサバした感覚は作者ならでだよなぁ、と唸ってしまった。
ボアとティオスの和睦は実現するものの、敵陣へ潜り込んでウソ情報を流したエメネウスの存在がバレてしまい、エメネウスはボアを守るために憎まれ役となる。
ボアを守るため、エメネウスはボアを去ることになる…
『ヘウレーカ』の頃からそうだが、岩明均作品における古代戦争のテクノロジーと独創的な作戦が本巻の見所!
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- 感想投稿日 : 2012年9月25日
- 読了日 : 2012年9月25日
- 本棚登録日 : 2012年9月25日
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