本にだって雄と雌があります (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2015年8月28日発売)
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本棚登録 : 984
感想 : 81
3

タイトルからして気になっていた本。
帯に森見さんの言葉があり、読んでみると少し言葉のチョイスが似ている。

テンポの良い会話文は読みやすく、地の文や手紙(または書籍)の引用部分はちょっと引っかかったりしながらも、読み終えるのが少しさみしくなるようであった。

とくに、しゃっくりとミキ、與次郎の会話は楽しかった。
思わずふきだしてしまう、漫才のような掛け合いが素晴らしい。

だが、戦争に関する部分は生々しく、胸が苦しかった。
それが良いスパイスになっているのだろう。

すごく生々しい所と、バカバカしく思うほどのファンタジーさ。
本の並べ方にはとくにこだわりのない私だが、四畳半神話大系など、森見さんの本の隣に置いておきたくなった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2016年6月20日
読了日 : 2016年6月20日
本棚登録日 : 2016年5月31日

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