なぜこんなに生きにくいのか

著者 :
  • 講談社インターナショナル (2008年9月1日発売)
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感想 : 15
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南禅師は過激です。
現代社会に蔓延する孤独感に加えての空虚感。自分の価値の重力がわからないから軽く殺人を犯してしまう人々。自分探しからは何も生まれない。そんなのは逃避と同じ、自分を自分としてたらしめるのは他者との関係の中にしかない。人間は自殺を選ぶこともできる。人生は苦しく切ないことのほうが多いし、人生に正解などない。

だから「問い」を「問題」に構成しなおせるか、生きることを選ぶ覚悟がもてるのか、常識を疑う第三の視点を持っこと。そして仏教が扱うのは処世術ではなく処生術だよと、説く。

ブログに掲載されていたものも含んでいるので、読みやすくまたわかりやすかった。

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カテゴリ: 社会・思想
感想投稿日 : 2009年1月31日
本棚登録日 : 2009年1月31日

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