tomoclipさんの本棚»
乱読の足跡
tomoclipさんのレビュー
|
「デイアスポラ」とはまき散らされたもの、難民を意味している。 まさに二千年を故国なくさまよったユダヤ人・・。 原発で国外に逃げた日本人難民の姿はまさに予言小説。 10数年前に書かれた小説が、3.11の後「絵空事ではないぞ!」と警告する。 シニカルなタッチが臨場感を紡ぎだす。 |
|
短歌は音痴なので、岡井氏の存在は未知でした。 老郷になっての「告白」とは、こんな風にまとめていくものなのか・・・と岡井氏の書き進める歩調に合わせて読むすすむと、なんだかしみじみとした人生の過去、そして現在の日常が並列され混沌として、波の満ち引きのように味わうことができました。 |
|
|
|
「津波を見た人たちと見なかった人たち。津波を知った人々と知らずにいる人々。この写真集は、両者の架け橋」とのことだ。 北海道から関東まで日本の東の海岸線は、ことごとく津波に襲われ甚大な被害をもたらし... 続きを読む » |
|
フリージャーナリストとしてのエハンの行動力に好感。 私たちはデモクラシーで生きているのではなく、メディアクラシーで生活している・・とか、日本人は「恐怖心」というウイルスを植え付けられているとか、被災地に居たら、新しいアイディアは生まれないとか・・。教育こそ大事・・など。 もっと現実と世界を見ろよ、自分達は進化する民でいようではないか、というメッセージは真摯に耳を傾けたい。 |
|
人形TV番組「ひょっこりひょうたん島」は見ていたが、井上ひさし氏の著書は読んだことがない。しかし編集者の友人が「井上さんの奥さんってステキな人よ」と言う話は聞き及んでいたっけ。こまつ座も離婚もほと... 続きを読む » |
|
津波が襲った三陸海岸沿いの町の写真集はたくさん見たけれど、それは報道写真・記録写真であった。 不遜なことに私はページを開く毎に「美しい」と感嘆しきり。津波という無作為の力が残したインスタレーション... 続きを読む » |
|
日本全国に点在する巨石、岩を調査し、分類。砂から山まで岩の形状から存在する意味(祭器用具あるいは信仰の依しろとして・・) 私も少し石(岩)好きであると思っていたが、それは花崗岩に偏りなんとなく掌に在る感じが好きなだけで、もうこの本を見るとまさに研究調査であり、労作なのだ。また振り返り読んで参考、当該地に出かけてみたいものだ。 |
|
|
フェミニズムの旗手・上野先生(団塊世代)と、気鋭の社会学者(団塊ジュニア)、いわば親子の隔たりがある者の対談。 上野先生は、団塊は「成り上がりもの」であり「子育てに失敗した」世代だと論破する。甘った... 続きを読む » |
|
ブラジルとベネズエラにまたがる森林地帯には先住民・ヤノマミ族約3万人が200以上の集落(移動性)で暮らしている。その集落のひとつワトリキに150日間を共に暮らしたNHKドキュメンタリーの書籍化だ。 この現... 続きを読む » |
|
新聞小説って、なんだかいつのまにか進展するけれど、毎日の進展はまだるっこしい。どうなるのかとだらだらと読みすすんだけれど、科もなし付加もなし・・。 |
|
これは「ぶらり旅」ではなく、新聞社が依頼した取材旅です。 アラシヤマさんお得意の分野は光るし、ご本人も乗っているけれど、お仕事取材の部分はもうはっきり言って「ご苦労様」の観光案内なのです。「ぶらり旅」は、やはり自前旅でないとね。 |
|
夫人の津村さんによれば吉村さんは「小説を書くための取材以外の旅行はしなかった」そうだ。 史実に基づき、現地に赴き掘り起こした資料や聞き取り調査を原点として創造していく姿勢が高潔で迫力ある読み物となる。 調査は自腹で編集者などめったに連れ添う事はない「ひとり旅」なのだ。人がモノを創っていく様子が垣間見える。 |
|
「鉄ちゃん」という言葉を知ったのはそんなに昔ではない。だから道路趣味なかでも廃道趣味という数寄者がいることは知らなかった。鉄ちゃんにしても道路趣味にしても、インターネットの普及でそれらのマイナーな... 続きを読む » |
|
セレブたちが都心の空中庭園サロンに集まり、百物語をするという話。しかし、浅田次郎さんって凄いストリーテラー、唸りました。愉しみました。 金持ちと貧乏人の違いは、財産がある事ではなく逃げ道があること・・とヤクザに言わせたり・・それぞれの話の中に、ピリッとしたエッセンスが光る。うまい! |
