『夢巻』 田丸 雅智 出版芸術社
シガーバーってご存知ですか?
壁に設置されたキャビネットには、葉巻がずらりと並べられ、店内のところどころでほのかに桃色にいろづいたけむりがたちのぼっているんです。
タバコの煙は紫だろうって?そうですねぇ、ここのは葉巻じゃ無くて「夢巻」だから桃色なのかも。夢巻が何で作られ、
吸うとどうなるか…読みたいでしょう?
表題の「夢巻」を含め、20編のショートショートが収められたこの本。『海色の瓶』の前に書かれた田丸さん初の単行本です。
ふわふわと夢を見ている様な幻想的な話もあれば、コントみたいな奇想天外な話もあり、日常がある時突然変わってしまう不思議でちょっと怖い話まで、とにかくハズレ無しにどれも面白い。
こちらもピース又吉さんが面白い、とおすすめしているのが、納得できます。
私は「蜻蛉玉」「綿雲堂」「星を探して」がお気に入り。
読みやすくてバラエティーに富んだこの短編集が大好きになりました。次を読むのが楽しみです(^_^)
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2015年1月19日
- 読了日 : 2015年1月18日
- 本棚登録日 : 2015年1月18日
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