ネンドノカンド -脱力デザイン論-

著者 :
  • 小学館 (2012年9月28日発売)
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本棚登録 : 431
感想 : 43
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約50の「ハッ!」 とさせるデザインと、デザイナーの日常に触れられる一冊。

著者は06年のNews Week誌で「世界が尊敬する日本人100人」に選出されたデザインオフィスnendo の代表。デザイナーといっても、インテリアから建築物まで幅広く手がけるところ、旅行でいったミラノサローネで、雑貨を作る建築家や車のインテリアを手がけるグラフィックデザイナーに出会い衝撃を受け、世界の異種格闘技に飛び込むべく「○○デザイナー」の「○○」は外したそうです。

おなかが弱いのに世界中を飛び回り、奥さんもいらっしゃるのに同性愛者から狙われる、二歳上の著者の、タフな頑張りには脱帽しました。

やっぱデザイナーは椅子だろ、と思わせてくれたはP67の"black thin lines" でしょうか。

ある日までは無かったものなんだけど、ある日を境にヒトが寄り添うようになっていた、それがデザインとして優れているということなんだと腹落ちさせてくれました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2013年10月29日
読了日 : 2013年10月29日
本棚登録日 : 2013年10月29日

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