記憶リセットもの、とジャンル分けするのは簡単だが、著者のキャラクター造形の巧さがありきたりにさせていない。少しずらした氏名漢字の使い方や、個性を強める登場人物を絞り込みむことで、すっとキャラ性と設定を飲み込めるようになっている。
ミステリーとしても、構造は分かりやすいながらにきちんと成立させていて、本格というよりはキャラ小説なのは確かだが、やはりこの探偵、掟上さんの魅力とあわせて魅せている感。続巻前提故か、解消されていない伏線が張られまくっているが、このキャラを追いたいと思えるのは確か。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2016年9月26日
- 読了日 : 2016年9月23日
- 本棚登録日 : 2016年9月26日
みんなの感想をみる