通巻感想。子供達の苦悩は、ヒロイック・シンドローム的な部分もあわせて、大人びてはいるけどなんか分かる。実際子供って、大人が想像しているよりも、多くのことを考えている。それがきちんと描かれている感。そして、子供を死地に追いやらざるを得ない大人達の苦悩にも、鬼気迫るものがある。生きることは、誰かと繋がることだし、繋がるには言葉や態度にしていかなければならない。確定的な死を前に誰と、何と繋がるのか。自分の死の価値は、何かと引き替えにできるものなのか。決して長くはない話数の中で、15人+αのそれを描き分けている。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2015年6月1日
- 読了日 : 2015年4月6日
- 本棚登録日 : 2015年4月9日
みんなの感想をみる