東京裁判 上 (中公新書 244)

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  • 中央公論新社 (1971年3月25日発売)
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日本人気質には辛い裁判。報復裁判であることは当たり前だが、被告の日本人気質を巧みに利用された裁判。南京大虐殺1つとっても、日本人は局所で起こった罪の意識により全体を語らない文間を理解させる文化では、欧米文化には太刀打ちできない。彼らには、侘びもサビもない。しかし、実際には、史記ほどのことは絶対にない。史実は闇に葬られようとしている。しかし、判事及び検事は本当に日本人気質を理解していただろうか。猿の惑星を映画で作るくらいだろうから、当初は理解しておらず、この東京裁判をもって、只々その恐ろしさに気がついたのでは。。特攻は、今を見てではなく、将来を見据えて行った戦術だということは、欧米人は逆さになっても理解できないだろう。勝てば官軍、負ければ賊軍。その境目をこの緊急時に一線引ける日本人に改めて感銘をうけた。

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感想投稿日 : 2017年10月17日
読了日 : 2017年10月17日
本棚登録日 : 2017年10月17日

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