流 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2017年7月14日発売)
3.57
  • (114)
  • (234)
  • (231)
  • (57)
  • (16)
本棚登録 : 2413
感想 : 226
3

舞台は1970年の台湾。
成績優秀だが悪ガキの主人公が激動の台湾社会の中で生き、成長する様を描く。
1970年は1940年後半の国民党・共産党の戦争に従軍した兵士たちも存命で、いつ戦争が再燃するかわからないピリピリした時代。
その中で主人公は祖父の死を境に思いもしないような人生を歩み始めることになり、物語の最後では戦争が家族を擂り潰す悲しさがある。
フィクションだとわかりつつもカオスと国の成長がまぜこぜになった当時の台湾と青春時代がまざまざと想像できました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月29日
読了日 : 2017年8月29日
本棚登録日 : 2017年8月29日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする