日本経済史 近世‐現代

著者 :
  • 岩波書店 (2012年5月19日発売)
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感想 : 7
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江戸時代から現在のバブル崩壊後の低迷まで一人の著者の視点により一気通貫で記述。どの時代も簡潔にまとまっており、わかりやすい。
著者独自の視点としては、明治以降の日本の成長を江戸時代の体制によるところも多いとしている。また、高橋是清財政を時代の要請として、そんなに評価していない点、第二次大戦後の産業政策をむしろ失敗としている点がある。基本的に政府(幕府)に関しては短期的な視点に基づく事象への対応しか行っていないと見ている。すなわち今後の日本の行く末としても、事後的な対応しかできない.
あるいは過去のデフレ脱却はすべて戦時需要出会ったことから、外生的にしか脱却できないと見ている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経済
感想投稿日 : 2012年7月26日
読了日 : 2012年7月26日
本棚登録日 : 2012年7月26日

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