イギリスのジャーナリストが、自分の父の死に対して感じたわだかまりを整理する道のりとして世界の葬送のあり方とその精神的役割について考察する。
世界中の派手な葬儀(バリのねぶたのような儀式、ギニアの赤い飛行機などの棺桶)、感情をあらわにする人々(対比として著者の出身のイギリス人は悲しむことを我慢する)、火葬、土葬、ミイラや聖遺物あるいはエンバーミングなどの死体の処理の歴史と地理的差異(アメリカではほとんどエンバーミングをするらしい)。
そういった違いを見ることで、自分及び肉親の死に対してより客観的ながら能動的になることができた著者の姿が類書には無い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
歴史
- 感想投稿日 : 2014年11月9日
- 読了日 : 2014年11月9日
- 本棚登録日 : 2014年11月9日
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