寺田寅彦の随筆を意識して書かれた本だとのことだが、残念ながら及ばなかったようだ。
日常に題材を求め、それを科学の話に広げようという狙い。しかし日常への視点がありきたりで、そこから広げられる科学の話には体系もなく、どちらの観点からも中途半端なものになってしまってると思う。
それでも第5話、第6話は比較的面白い内容だったけれど、他の話の展開がつまらなく、また強引に思える部分も多い。
個人的には、こういう本で寺田寅彦の名前はだして欲しくなかったな。寺田寅彦の著作は本当に面白いものが多いので。
第1話 奇術の楽しみ
第2話 豆腐が語る創世記
第3話 花火からビッグバン
第4話 「2001年宇宙の旅」の謎を解く
第5話 生態系の運命
第6話 アドリア海に落ちた涙
第7話 茶碗の湯に地球をみる
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年8月10日
- 読了日 : 2010年8月10日
- 本棚登録日 : 2010年8月8日
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