Googleのエリック・シュミットによる未来論。現在ネットにつながっているのはまだ20億人で、これが2025年までには80億人(紛争地や貧困地の人々を含む)に拡大し、本当のネット時代が到来する。人類のほとんどがネットにつながることで、現実世界と仮想世界が併存する時代となり、国家、社会、個人の関係はこれから激変する。
個人のプライバシー、セキュリティの問題や、国家と紛争、テロの形の変容など、切り口は鋭い。いずれにしても、技術の進歩と情報の拡散により、多くの混乱はあっても、長い目でみれば、世界は安定に向かうとしている。
さすがGoogleの経営者、と感心してしまえばそれはそうなんだけど、世界観、哲学を持たないことが、Googleのようになれない数多の普通の会社の理由の一つだったりするかもしれない。読み応えのある社会論だった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
社会
- 感想投稿日 : 2016年12月3日
- 読了日 : 2016年12月3日
- 本棚登録日 : 2016年12月3日
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