ドキュメント・コミュニケーションの全体観 上巻 原則と手順

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制作 : コンテンツ・ファクトリー 
  • コンテンツ・ファクトリー (2010年5月1日発売)
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■目的
自身のドキュメント作成のスキル向上

■内容
▼ドキュメント作成における3つの原則
①「解・動・早」
┗解っていただく・動いていただく・できるだけ早く
②問題解決コミュニケーション
┗問題解決コミュニケーションにすれば価値が上がる
┗5つのタイプ「対応型・解決型・回避型・追求型・回答型」
③スタンド・アローン
┗それだけで事足りるドキュメントにする


ストーリー:結論とそれに至った話の道筋、あるいは結論とその理由づけ
メッセージ:いくつか集まってストーリーを構成する個々の文章

▼手順
①ストーリー作り
・空・雨・傘ストーリー
 【空】あなたが直面した状況
 【雨】空(状況)に対するあなたの解釈
【傘】雨(解釈)に基づいてあなたがとる行動
・Becauseストーリー
 結論とその理由づけでストーリーを組み立てる。
・ピラミッド構造で補強する
┗メッセージを階層化する⇒サブメッセージで補強する
・「HTD」まで拡張する
┗実行プランまで落とし込んで初めて、動いていただける。
②構成検討
・ストーリーに沿ってページ組みをする
┗テキストページ「ストーリー・メッセージ」を示すために使われる文章だけのページ
┗図表ページ「テキストページに書かれたメッセージの正しさを、図表を使って証明あるいはサポートするために使われるページ」
┗テキストページが「主役」で解っていただく、図表ページは「脇役」で納得していただく。
・メッセージに合わせて仮図表ページを作る
┗標準formatを使用
┗1メッセージ、1ページ
┗パート毎の図表イメージを把握する
【空】事実ベースの図表が入る
【雨】論理説明/概念説明の図表が入る
【傘】アクション解説の図表が入る
【HTD】実行促進のための図表が入る
・タイトルのつけ方を工夫する
┗タイトル名はテキストページの内容を端的に表す簡潔なものとする
┗複数のタイトルが考えられるときは、その中からベターなものを選択する
③図表ページ造り込み
・ロジカル・ビジュアルに造り込む
┗条件①メッセージに過不足なし
 条件②ページ内の論理性が保たれている
 条件③配置・配列に規則性がある
・各パート毎に異なるアプローチを使う
【空】情報・分析で造り込む⇒新たな発見、洞察で仮説が修正される
【雨】「概念」思考力で造り込む⇒外的要因、内的変化の両方で修正される
【傘】「からくり」思考力で造り込む⇒雨仮説の影響を強く受ける
【HTD】「シュミレーション」思考力で造り込み⇒マイナーチェンジ
・フィードバックloopでもれなく修正する
④全体調整
最終チェックリスト
・機能チューニング
┗論理的な整合性はとれているか?
┗客観的な納得性を保っているか?
┗全体バランスがとれているか?
┗スムーズに流れてるか?
┗シチュエーションにあっているか?
┗Q&A対策が十分にとれているか?
・文章チューニング
┗「解りやすさ」「インパクト」が徹底されているか?
┗「適切な用語使い」になっているか?
┗細かい「誤字脱字や変換間違い」を見逃していないか?
・図表チューニング
┗図表ページにメッセージは明示されているか?
┗ロジカルに構成されているか?
┗機能的な美しさがあるか?
┗解りやすい図表になっているか?
┗全体のトーンはそろっているか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2013年8月18日
読了日 : 2013年8月18日
本棚登録日 : 2013年8月18日

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