「超」文章法: 伝えたいことをどう書くか (中公新書 1662)

著者 :
  • 中央公論新社 (2002年10月25日発売)
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相変わらず読みやすく、
この間「悪文」作成に従事してきた私としては、
大変参考になる。
これまで自分なりに注意してきたことが、
うらづけされたような気がする。
もう少し整理すると、本を書くキッカケになると思う。
いずれにしても、自分なりのメッセージを出していきたいので、
そのことに従事していく作業をしよう。

もっと専門性を生かしたメッセージがいるんだろうね。
読みながら、考えついたこと・・

「夢見る植物」・・・機能性の強化
もっと辛く  トウガラシ、ワサビ
もっと甘く サトウキビ、砂糖ダイコン
もっと苦く ゴーヤ
もっとビタミンcを アセローラ、パインアップル
もっと酸っぱく シークワサー
もっと毒を 毒のある植物群
もっと浄化を サンセベリア 
もっと大きく
もっと高く
会話する植物

植物の育種は、多様な目的を持ってやってきた。
しかし、現代の要求は、もっと多様化している。
そして、あるものをさらにのばす作業をしている。

メッセージこそ重要

①メッセージが80%の重要性を持っている。
テーマの重要性;メッセージとテーマはどう違うのか?
②メッセージが一言でいえるのか? 明確化
③書きたくてたまらないか?
④「みたまま、感じたまま」では、発展性がないし、メッセージがない。
→感性豊かな文章ではなく、つまらない文章である。
→抽出する。
→ピントを合わせる。
→「切り口」;ないものを拾い出す。
いわれたことを追認するだけでは、意味がない。
見えるものから、目立つものを指摘するのは、簡単。
あってしかるべきものがない方が、深い知識がいる。
⑤適切なメッセージは発展性がある。
⑥「ためになり、おもしろく、わかりやすい。」
⑦「ためになる」とは「有用な情報」
→「有用な情報」とは、読者の行動や考えを変える原因となりうるもの
→漠然と認識していたことを明確化させる効果を持つ
⑧「おもしろい」とは、おいしいかどうかだ。
謎解きと発見のおもしろさ
好奇心を呼び起こして、それを満たしてくれること。
文章の軽妙さ。洒脱さ。
落語やジョークのおもしろさ。駄洒落。
→おもしろくするとは、読者を引きつけようとする営業努力である。    
骨組みの構成の重要性

メッセージはどこから生まれるのか?
考え抜くこと;考え抜く環境を作ることができるのか?
「問題意識を持つ」ことから、始まる。
必要性があれば、好奇心は強まる。
対話 それは異質なものとぶつかったとき。

読み手を感動させることではない。
読者を説得し、自分の主張を広めること。
説得力を強めるために比喩を使う。いわゆる筋力増強。

パソコンができてから、「始めれば、できる。」

「人のいくるはパンのみに由るにあらず、
神の口よりいづる凡ての言葉に由る」
マタイ伝 第4章

伝えたいことと聞きたいことが違う。
話したいことと聞きたいことが違う。
誤解されやすい。

英雄の物語は、パターンがある。
①旅に出る。;結局は、日常からの脱出。
②仲間が増える。
③敵が現れる。
④戦争が起こる;対立 善の概念が鮮明になる。
⑤ふるさとに帰る。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 読書術/編集術
感想投稿日 : 2013年4月4日
読了日 : 2013年4月4日
本棚登録日 : 2013年4月4日

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