世界のなかの日本: 十六世紀まで遡って見る (中公文庫 し 6-42)

  • 中央公論新社 (1996年1月18日発売)
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感想 : 23
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伝統とは 意外と短い期間で形成される。
日本の今の伝統は 多くは 江戸時代で生まれている。
漆器は ジャパンと言われ 
陶器は チャイナ と言われた。
それは 西洋の生活を 大きくかえるものだった。

鎖国は良いことだったという評価はおもしろい。

武士は まずしかった。
貧しくても 矜持があった。

明治の中期に 朱子学に基づく教育が編纂された。
本来は いろんな思想的な潮流があったが。

日本の思想の中に 
『絶対』を軸にするものを設定するのが
むつかしい。三島由紀夫は 絶対を 天皇においた。

日本の清潔感はどこからくるのだろうか。
清潔好きの根拠は。

対談の質が さりげなく圧倒する。

いや。すばらしい対談だった。
知の激突ですね。
現在の日本というものの 生まれたてを論じている。
それは、縦横無尽な知の疾走でもある。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 対談
感想投稿日 : 2013年9月9日
読了日 : 2013年9月9日
本棚登録日 : 2013年9月9日

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