もぐら (中公文庫 や 53-1)

著者 :
  • 中央公論新社 (2012年4月21日発売)
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本棚登録 : 1173
感想 : 128
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もぐら 讐 を先に読んだ。
もぐら/影野竜司の性格がよくわからないので、
この本を読んでみた。

影野竜司は 正義感が つよい。
それに、おせっかいである。
そして、怒りが沸騰したら 闇雲に 暴走する。
それにしても 圧倒的な身体能力と格闘能力。
こういうパターンの日本人は 今までなかったような。
感じとしては アメリカ人的なんですね。

情緒という概念が全くないのだ。
7年 刑期に服していたが 全く反省もしてない。
いや。いや。スゴイ。

南亜弥 という高校2年生が 実に不思議な人格。
浮遊している。非現実的であるが、彼女の存在が
高校生を惹き付けていく。でも、なんのために
があまりにもないのだ。

宇田桐 という名前からして この物語の伏線を作る。
ウダギリ → ウラギリ のオヤジだじゃれなのですね。

それにしても、この もぐらくん。
財源は どこにあるのだろうか。
情報料を渡したりするが クライアントはないのだ。
貧乏な筈なのに 金回りがいい。

影野竜司は、殺人権を持っているかのようなところが、
痛快なんでしょうね。物語的物語。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 警察/司法
感想投稿日 : 2014年8月18日
読了日 : 2014年8月18日
本棚登録日 : 2014年8月18日

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