大使閣下の料理人(1) (モーニングコミックス)

  • 講談社 (1999年5月21日発売)
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感想 : 8
4

「気持ちを届けられる料理」
をめざしてベトナム大使館の料理人になる
フレンチ料理の大沢公(28歳)。
倉木和也大使が採用する。
というストーリーとして
結構 ニッチな内容を うまくあぶり出す。

外交官の七つの資質
平静、良い機嫌、正確、謙虚、誠実、忠誠、忍耐。

『食卓にこそ政治の極致がある』サヴァラン

『ベトナム人は 動物の鳴き声以外はみんな食べてしまう。』
から 始まる。
鶏の血を 固める。
料理補助の ミンホア。(バツイチ子持ち)

ベトナムのグエン外務大臣を食事に招待する。
グエン外務大臣は ゲアン省の出身。
そこから、イメージする料理。

ゲアン省では 貧しく 『木の魚』をおかずにして
食べると言う伝説がある。
痩せていて 貧しい土地であるが故に 
ホーチミンなどの革命戦士を生み出した。

日本のモノサシではなく ベトナムのモノサシで
はかることが 大切である。

中身の見えるベトナム春巻き。
そこから、インスピレーションを。
それぞれの国の食材を包み込む。

ナポレオンのマレンゴ風料理。
『素材に感謝して心をこめて料理する』
鶏、トマト、ニンニク、オイル、コニャック、タマゴ。

フランス料理は フランス人しかできない。
『田舎の学問より、京の昼寝』
日本人にもフランス料理のエスプリがわかる

チャーチル
『戦争には決断
敗北には挑戦
勝利には寛大
平和には善意』

交渉は闘争であり、敗北には挑戦しかない。
日本人は スマイリング、サイレント、スリーピング。

ゲアン省の天然塩。母なる海の神。
キューリにつけて食べると 苦みが甘味に代わる。
父がつくった 50年前の塩の味。
それは、母親のナミダの味だった。

市場にいる大統領。
ホーチミン世代の想い。
日本嫌いの大統領。

『自助努力』という日本語をベトナム語にない。
それを がんばりなさいといったことで
日本は いつから ベトナムの先生になったのだと
いわれることに。

大統領は、スッポン料理が好きだった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アニメ/マンガ
感想投稿日 : 2016年4月23日
読了日 : 2016年4月23日
本棚登録日 : 2016年4月23日

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