青銅器時代を舞台に、片手が利かない少年ドレムの挫折と成長を描いた物語。実に骨太です。そして何度も挫折しつつも進んでいくドレムの姿が素敵です。
狼を倒すことによって一人前の戦士として認められる世界。そんな中で片手が利かないことが、どれだけハンデとなるか。しかしドレムは皆と同じスタート地点に立ち進んでいきます。自分の居場所探しという言葉がありますが、居場所は探すのではなく作るものなんですね。自分に与えられた境遇をどう受け止めるのか、それによって世界は広がっていく。
族長の息子ボトリックスとの友情も熱くそして厚く素敵です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年7月2日
- 読了日 : 2012年7月2日
- 本棚登録日 : 2012年3月8日
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