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toyokumaさんの本棚 > ホノカアボーイ


読書ノヲト by TOYOKUMA»

日々の読書のメモとして

レビュー by toyokumaさん

日本文学   読み終わった  読了日 : 2010年01月15日  3

図書館で何気なく目があってしまった本。
パラパラとページをめくり、
本の中で泳いでいる言葉を読んで、
すぐに読むべき本であることに気がつきました。

この物語の舞台は、
南の島、ハワイ島の小さな村ホノカア。
とてものんびりとした場所のようです。
この本を読んでいる間、
ぼくはホノカアの村の人々といっしょに、
小さな村の中で笑ったり、泣いたり、怒ったり、
おいしいものを食べたり、誰かを好きになったりしながら、
生活しているような気分になりました。

「偶然」という言葉について、
ときどき考えることがあります。
誰かに出会うこと
新しい本を手にすること
新しい知識を学ぶこと
そうしたことは偶然という言葉なしでは
何一つ起こらないような気がします。
偶然の反対の言葉は計画的。
確かに計画的にものごとを進めることも大切なことですが、
計画的な行動ばかりしていたら
そのうちにつまらなくなってしまいます。
明日も明後日もその次の日も同じような日が続くだろうと
思いながら日々過ごすことは退屈なことです。
レオは偶然ホノカアにやってくることなり、
そこで映写技師の仕事をすることになります。
レオのホノカアでの日々は、
いつでも偶然によって導かれているように思われます。

レオにとって一番幸福だったことは、
ビーさんとの出会いでしょう。
ビーさんは83歳のおばあちゃん。
黒ネコといっしょに暮らしていました。
ビーさんはレオにこう言います。

「好きなことだけやっとったらいい。
途中であきらめないで、
ずっと好きなことだけをやりなさい」

ハワイ島の小さな島でビーさん自身がそうやって
暮らしてきたから堂々と言える言葉なのだと思いました。
中途半端な「大人」は若者に向かってこんな風にはいえません。
きっと、
「よく遊び、よく学べ」
とかそういう学校の壁にかかっているような、
ある種バランスのとれた言葉をいってしまいます。
でも本当に大切なことは
ビーさんの言葉の中にみんな含まれているんじゃないかと
ぼくは思いました。 登録日 : 2010年01月15日 11:06:28


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