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民主党が日本経済を破壊する (文春新書 717)
- 与謝野馨
- 文藝春秋 / 2010年1月20日発売
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一躍時の人となった与謝野馨氏の本。
いち経済学部生に過ぎない自分にもダメだとわかるようなことを平気で行う政治家がいるなか(特に仕分けを見ていると)、ホントに頭が良くしかも利他的なんだろうなーと思わされた。
確かに、仕組みや制度よりも「努力」とか「耐え」を重要視したり、制度設計について触れることなく金融資本主義を悪者にしたりと古くさく見えるような議論もあるが、自民党や日本の再生のためには若手がでてこなければならないと断言しているので、マスコミの与謝野氏を「老害」のようにみなす報道は安易な批判だと思った。
日本は資源がないからイノベーションを起こし続け「自転車操業」でやってくしかないという考えや、社会保障とそれ以外を分けて考え方など全体的に納得できる部分が多かったけど、一時期の自民党のように政権が長続きしないことには絵にかいたモチで終わってしまうんじゃないかな・・
2010年4月13日
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2011年 新聞・テレビ消滅 (文春新書 708)
- 佐々木俊尚
- 文藝春秋 / 2009年7月20日発売
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メディアを「コンテンツ」「コンテナ」「コンベア」の3つの段階に分けて論じている。簡単に言うと、新聞・テレビは、インターネットなどに「コンベア」を奪われることで衰退に向かうというシナリオ。そこで、新聞・テレビが生き残る道として、①コンテンツ提供者として割り切る ②コンテナを再び奪い返す という二つの選択肢が提案されている。ただ、人々がそれぞれの嗜好とか専門の情報ばっかりを求めて、ミドルメディアがそれを提供するっていうのはよく分かるけど、マスのない社会っていうのはどうなのだろうか・・なんか他のところがうまく回らなく気がする
2010年4月5日
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働くことがイヤな人のための本(日経ビジネス人文庫) (日経ビジネス人文庫 グリーン な 7-1)
- 中島義道
- 日本経済新聞出版 / 2010年2月2日発売
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人生が運に左右されることの理不尽さを嘆くのでもなく、そのことに開き直るのでもなく、仕事を通じてよく生きることが重要らしい。異常な自己愛を持って世の中を徹底的に軽蔑しながら生きることを、「俺は悪人だから、救われる」と考えるような本願ぼこりとして一貫して批判していて、少し耳が痛かった。
2010年4月5日
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TAMAFLE BOOK 『ザ・シネマハスラー』
- 宇多丸
- 白夜書房 / 2010年2月27日発売
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これから資本主義はどう変わるのか――17人の賢人が語る新たな文明のビジョン
- ビル・ゲイツ
- 英治出版 / 2010年1月25日発売
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キャッチャー・イン・ザ・ライ
- J.D.サリンジャー
- 白水社 / 2003年4月11日発売
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日本経済を学ぶ (ちくま新書 512)
- 岩田規久男
- 筑摩書房 / 2005年1月1日発売
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時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)
- アントニイ・バージェス
- 早川書房 / 2008年9月5日発売
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映画版では削られ、原作でも長い間削除されていた第7章でハッピーエンドになると解説に書かれているけど、アレックスが婚活をはじめて世の中に迎合してしまったという意味ではちょっと寂しい気がした。アレックスには最後まで『最高にスタイリッシュな暴力』を続けて欲しかった。1番最後にくそくらえって言ってるけどね。
その他にも、キューブリックそこ削っちゃう?みたいなとこが多々あった。(共同住宅にあった絵のくだりとか)
まぁどちらにせよ、本も映画もハラショー。
2009年12月12日
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シャイニング 特別版 コンチネンタル・バージョン [DVD]
- スタンリー・キューブリック
- ワーナー・ホーム・ビデオ / -
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定番になにがなんだかよくわからないけど、そこがいろいろ刺激的で逆に良い。
だけど、キューブリック特有のセンスあふれるインテリアとかがあんま出てこないのでそれは残念。
2009年11月29日
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環境思想とは何か―環境主義からエコロジズムへ (ちくま新書 815)
- 松野弘
- 筑摩書房 / 2009年11月1日発売
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経済発展と環境保護はトレードオフだと言っているけど、最近のグリーンニューディール政策に関して一言も触れていないことが気になった。
まぁ長くて同じことを何回も言ってるようだったから途中で読むのやめたから後ろで触れてんのかもだけど。
2009年11月28日
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ストリートの思想 転換期としての1990年代 (NHKブックス)
- 毛利嘉孝
- NHK出版 / 2009年7月28日発売
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この本はサンフランシスコからの帰りの飛行機で読んだので、ストリートや街は誰のためのものなのかという問題提起から、サンフランシスコの多くの人達が「San Francisco」や「California」と書かれた服を着ていたことが思い出された。「たまプラーザ」なんてロゴが書かれた服を着る人なんていないしね笑
ストリートの特長として政治・文化(サブカル)・思想の三角形のなかを線として動き回るとされているが、日本語ラップもやっぱりその一つだと思う。
ただ、ここでいうストリートはナイキとかエイプとか既存の資本の流れに従属した「ストリート的なイメージ」ではなく、それらから自律していかに魅力的に見せるかというところにかっこよさを見出す。やっぱり「あえての」が重要だな。
とりあえず、すごく面白かったのでおすすめ。
2009年11月25日
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財政学から見た日本経済 (光文社新書)
- 土居丈朗
- 光文社 / 2002年10月17日発売
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金子勝が、経済学のいいところは最後には現実主義的に物事を見れるところだって言っていたけれど、まさにそんな感じの本だった。
今の日本は都市部から多く税金をとっていて、それを受益しているのは地方ばかりという状態であり、国として経済発展するためには都市部に税金をつぎ込むべきだと著者は提案し、そのための地方の市町村の統廃合はある程度しかたないとさえ言っている。
確かに地方自治体は財政の面では国からの圧力に雁字搦めらしいが、今地方自治の独立を唱っている橋本知事や東国原知事らに代表される地方自治体の声は、日本全体の発展を考えてのことなのかどうかが問題だと思う。彼等の発言を聞いていると、自分の地域の発展のみを考えているようにしか思えない。この本によると、財政面での独立をすると、国からの補助金の減額や地方債を国が肩代わりすることをやめたりで、自己責任が主な考えとなり、地方の財政はより厳しくなるのではないでしょうか。
2009年11月18日
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脱「世界同時不況」: オバマは金融危機を克服できるか (岩波ブックレット NO. 758)
- 金子勝
- 岩波書店 / 2009年6月26日発売
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予算編成は国の政策意図を表わしていると書かれていたのが印象的だった。
やっぱり、「水星探査が国民に利益をもたらすのか」とか質問している事業仕分け人は宇宙に飛ばすべき。
この本では「新自由主義の時代は終わった」として、「バブル崩壊→金融緩和政策→過剰流動性→新たなバブル」というバブル循環から抜け出すには、政府主導のグリーン・ニューディール政策による実物経済の回復と銀行国有化も視野に入れた不良債権処理の二つを挙げているけど、景気は回復してきているという見方が主流になってしまった今、こんな大がかりな政策は保守派や世論の反対で不可能だと思う。
2009年11月18日