民主党が日本経済を破壊する (文春新書 717)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年1月20日発売)
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感想 : 15
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一躍時の人となった与謝野馨氏の本。

いち経済学部生に過ぎない自分にもダメだとわかるようなことを平気で行う政治家がいるなか(特に仕分けを見ていると)、ホントに頭が良くしかも利他的なんだろうなーと思わされた。

確かに、仕組みや制度よりも「努力」とか「耐え」を重要視したり、制度設計について触れることなく金融資本主義を悪者にしたりと古くさく見えるような議論もあるが、自民党や日本の再生のためには若手がでてこなければならないと断言しているので、マスコミの与謝野氏を「老害」のようにみなす報道は安易な批判だと思った。

日本は資源がないからイノベーションを起こし続け「自転車操業」でやってくしかないという考えや、社会保障とそれ以外を分けて考え方など全体的に納得できる部分が多かったけど、一時期の自民党のように政権が長続きしないことには絵にかいたモチで終わってしまうんじゃないかな・・

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年4月13日
読了日 : 2010年4月13日
本棚登録日 : 2010年4月13日

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