ミーナの行進

著者 :
  • 中央公論新社 (2006年4月22日発売)
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マッチ箱の箱、図書館の貸し出しカード、庭で撮影した記念写真、
今でも手元にあるそれらがあるだけで自分が、過去の時間によって守られていると、感じることができる。

経済的な理由で伯母の家に一年間住むことになった朋子。
伯父さんに伯母さん、ローザおばあさん、小林さん米田さんにコビトカバのぽち子に、従兄のミーナ。

見るもの触れるもの感じるもの、すべてが初めてで新鮮でキラキラと輝いていた、
傍には家族と、隣にはいつもミーナがいた。

オトナになっても忘れはしない子供の頃の大切な思い出。
今はもう、ふと思い出してそれに浸ることしかできないけれど、愛しくていつまでも胸の奥にしまっておきたいあのとき。

愛しい話。
何年か前に途中まで読んでたんだけど、
いまさらになって読み返して最後まで読んだ。

ほんとに愛しい。あー、好きだなあ、と思った)^o^(

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2009
感想投稿日 : 2012年8月29日
読了日 : 2009年11月27日
本棚登録日 : 2009年11月27日

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