玩具の言い分

著者 :
  • 祥伝社 (2009年5月14日発売)
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本棚登録 : 167
感想 : 36
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短編。
高校時代に性を交わした男との記憶
2歳上の男との同居生活のなかで、思い出す飲み会の夜。

幼馴染の晴子が醸し出す、男を魅了する雰囲気
気になった男を晴子にとられていく虚しさ。

35歳で男を知ったミドリ、同級生たちとの他愛無い時間。
その男の正体を知ったとき。

独身をつらぬく叔母と、同じ道に向かっている茂美。
感傷に浸る夜と、予想外の裏切りと希望。

エッセイストとして生活できるのは独身だからで
バツイチの男に一方的に入れ込んでしまった結末。

裕福な夫との生活、不満なのは子供ができないこと。
昔好きだった男の記憶を手繰り寄せながらの日々。

哀愁漂う女の性。
最期の、努力型サロンで
すごく好きだった男と、結婚できなかった後悔じゃなくて
性を交わさなかった後悔の思いの強さっていうのが
なんとも生々しくリアル。

coccoの歌で、
「死ぬならいっそやっときゃよかった
いくいかないぬきにして」
を思い出した。女は強い)^o^(

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2016
感想投稿日 : 2016年1月16日
読了日 : 2016年1月16日
本棚登録日 : 2016年1月16日

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