全米でベストセラーになった道徳心理学の名著、「なぜ政治的な主張が異なる人々はこうもわかり合えないのか」を科学的見地から(本書にも断りがある通り)記述している。実験、アンケート、先行研究の引用を基に、直感を肯定するための理性、6つの道徳基盤、集団と一体となるミツバチスイッチ、宗教の合理性などなどの概念を提唱し、最後に道徳(道徳資本)について機能論的な定義を与えている。
道徳といったふわふわしたものに対して科学的ににじり寄ろうとする姿勢、構造主義的な書きっぷりが非常に印象的で好印象だった。文句なしに★5つ
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- 感想投稿日 : 2017年5月22日
- 読了日 : 2017年5月21日
- 本棚登録日 : 2017年3月15日
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