BRUTUS (ブルータス) 2013年 2/15号 [雑誌]

  • マガジンハウス (2013年2月1日発売)
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感想 : 10
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特集テーマが「ケーキ」!
タイトルが

「おいしいケーキの教科書」

スイーツ好きにはたまらないテーマだ。

「教科書」とはいえ、小難しいことはなく興味を煽る。

◆パティスリーとはこういうものです。◆では、
名店の誉れ高い「オーボンヴュータン」を取り上げている。
【とある日の、<オーボンヴュータン>生ケーキ全31品】は壮観!
一品ごとの写真に商品説明が添えられている。
生ケーキだけでなく、フランスの伝統菓子や地方菓子もいい。
さらには、ヴィエノワズリー、ショコラ、コンフィズリー、そしてコンフィチュールもある。

このバラエティ、品揃えは素晴らしい。でも、
「パティスリーってのは、本来そういうものなんです」という河田シェフ。流石です。菓子職人の矜持を感じました。

職人としての矜持はこんなところにも。
多くのパティスリーが仕入れて使っている一般的な既成の材料でも、ここでは一から作る。たとえば、アーモンドパウダーやプラリネ。アーモンドの皮を剥くところから仕事が始まる。

河田シェフの話を読めば、やはりここオーボンヴュータンの菓子だからこそ食べたいと思ってしまう。


この「ケーキ」特集号にはまだまだ魅力的な記事がいっぱい。

◆いま食べるべき6品◆
◆新世代パティシエ6人◆
◆ニッポンのパティスリー、その最新形は?◆
◆東京洋菓子店 40◆ フランス、ヨーロッパ、ホテル、アメリカ、焼菓子のジャンル別紹介
◆元祖天才パティシエ<ピエール・エルメ>◆
◆お菓子の首都パリ、最新パティスリー事情◆
◆日本の定番ケーキの物語。◆
◆東京のデパ地下&駅ナカ 洋菓子売り場FLOOR MAP◆

などなど、どれもスイーツ好きの目を釘付けにする。

特に気に入ったのは
◆東京洋菓子店 40◆
フランス、ヨーロッパ、ホテル、アメリカ、焼菓子のジャンル別で紹介していて、
さらにtraditional(伝統)菓子と、originalまたはnew菓子別にそれぞれ紹介している。

気付いたのは東京の東側にもぽつぽつとお洒落な店が増えだしたこと。これまではどちらかといえば西側に片寄り気味だったスイーツエリアが東にも拡大中?

<パティシエ・ヒロ ヤマモト>江戸川区篠崎町
<スイーツスタジオ ベルノート>台東区浅草
<パティスリー ラ・ローズ・ジャポネ>葛飾区金町
<ロワゾー・ド・リヨン>文京区湯島
<パティスリー・アビニヨン>墨田区墨田
<アトリエ・ド・フロレンティーナ>台東区谷中
<菓子工房ルスルス>台東区浅草

特に「浅草」は面白そう。これまでは洋菓子イメージはないくらいの町だったが、これからは洋菓子目当てに訪れるのも悪くないかも。
<NOAKE TOKYO>
下町っぽい店作り。和菓子のように木のお盆で供される洋菓子。
銀座のフレンチ<ベージュ アラン・デュカス東京>に勤めていた同僚の男女2人で始めた店だそうだ。
「昔懐かしい洋菓子や駄菓子を、フランス菓子の技法で作ったのが、うちのお菓子なんです」という。
パウンドケーキ、マカロン、生ケーキ、チーズケーキ、チョコレートケーキ、和栗のテリーヌ、ガトードゥテ(焼菓子)、野菜の塩サブレ、プチフール、ボンボンキャラメル
独自の工夫で、楽しそうに並んでいる。

数え切れないほどある東京の洋菓子店。
自分で食べる、あるいはどなたかに差し上げる、いずれにしてもどこで何を買おうかと迷ってしまう。
そんなとき最新情報掲載の本誌は便利。



2013年4月22日(月曜日)訪問
<スイーツスタジオ ベルノート>台東区浅草3-38-5 サンクタス1F
  ・EX・フィーノ
  ・モンブラン
  ・フランボワジェ
  ・プレミアム・ショコラ
※浅草には数少ない本格パティスリー。今後も浅草に行ったら必ず寄る。今回はプチガトーのみ購入。次回は旨そうな焼菓子、ショコラも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: スイーツの甘い誘惑♪
感想投稿日 : 2013年4月17日
読了日 : 2013年4月17日
本棚登録日 : 2013年4月8日

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