[ 内容 ]
「反動勢力ローマ・カトリック」に弾圧された「科学革命家ガリレオ」のイメージに代表されるように、科学と宗教は対立し、闘争するものとして捉えられてきた。
だが精神史を精査すると、機械論哲学の祖とされるデカルトは人間の霊的独自性を認め、自然を時計仕掛けに喩えたロバート・ボイルは神の統治を賞賛し、ニュートンの自然にも永遠の神が存在していた。
科学と宗教は互恵的な関係にあったことが明らかになる。
一方、新しい科学は信仰心に働きかけ、無神論や唯物論のような鬼っ子から不可知論、理神論や自然神学まで、人間と自然をめぐる思索を多様に開花させてきた。
コペルニクス革命から現代にいたる豊饒で葛藤にみちた精神史の全容。
ワトソン・デイヴィス賞/テンプルトン賞受賞。
[ 目次 ]
序章 科学と宗教は互恵的に関わってきた
第1章 科学と宗教の相互作用をめぐる予備考察
第2章 科学革命期の科学と宗教
第3章 科学革命と宗教改革
第4章 機械論的な宇宙における神の活動
第5章 啓蒙時代の科学と宗教
第6章 自然神学の盛衰
第7章 過去のビジョン―宗教的信念と史的科学
第8章 進化論と宗教的信念
第9章 二〇世紀の科学と宗教
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
世界書物漫遊記(単行本)
- 感想投稿日 : 2014年11月10日
- 読了日 : 2014年11月10日
- 本棚登録日 : 2014年11月10日
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