[ 内容 ]
現代の「知の巨人」エーコが、絵画や彫刻、映画、文学など諸芸術における暗黒、怪奇、魔物、逸脱、異形といった、恐ろしくぞっとするものを徹底的に探究。
本書は、世界的に好評を博した『美の歴史』の手法により、「醜」の多様性と傾向を明らかにする。
なぜ我々は死、病、欠陥を恐れるのだろうか?
はたまた醜さが持つ磁石のような魅力はいったい何に由来するのだろう。
ミルトンのサタンから、ゲーテのメフィストフェレスまで、魔術と中世の拷問から、殉教、隠者まで、神話上の怪物から、夢魔、食人鬼、デカダンス、あるいはキャンプ、キッチュ、パンク、さらには現代美術まで、実に興味深い構成とトピックにより議論が展開される。
[ 目次 ]
古典世界の醜
受難、死、殉教
黙示録、地獄、悪魔
モンスター(怪物)とポルテント(予兆)
醜悪なもの、滑稽なもの、猥褻なもの
古代からバロック時代までの女性の醜さ
近代世界の悪魔
魔女信仰、悪魔崇拝、サディズム
フィジカ・クリオーサ(肉体への好奇心)
ロマン主義による醜の解放
不気味なもの
鉄の塔と象牙の塔
アヴァンギャルドと醜の勝利
他者の醜、キッチェ、
キャンプ
現代の醜
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
「異端と逸脱の文化史」叢書(架空)
- 感想投稿日 : 2014年10月11日
- 読了日 : 2013年7月15日
- 本棚登録日 : 2014年10月11日
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