金色のコルダ3 フルボイス Special (通常版) - PSP

  • コーエーテクモゲームス
4.31
  • (12)
  • (18)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 117
感想 : 8
4

非フルボイス版を所持しているのですが、
フルボイスになったし、AS出るし…と思い購入。

【主人公】
無個性主人公寄りなのですが、コルダ前作よりも個性のある主人公です。顔(表情)は描かれませんが、主人公の天然っぷりが見え隠れするイベントがあるし、ショックを受けた時の「がーん」という効果音などが尚更愛らしく子犬っぽい印象を与えます(笑)


【キャラ】
近年の乙女ゲーム攻略対象の奇抜さ/変人さで考えれば、ほぼ全員比較的常識的で普通で納得のいく「カッコイイ男性」です。
無印の頃と内容が変わった訳ではないので、相変わらず掘り下げが物足りない感は否めませんが(とくにネオロマと考えると…ね!ハードルが上がります)。

唯一、冥加くんがややメンタルおかしい路線ですが、それもまぁ他社作品のキチガイキャラと比較すると可愛い。


【システム】
「育成パート」は前作よりも簡単になり、また「音ゲー」要素が加わっています。
**育成パート**
選曲できる幅が減り、またアンサンブルを組める相手も少ないのであれこれ考える必要が無くなった。
反面アンサンブルを組めないキャラとの好感度の上げ方に困る面も。
勿論、イベントを起こすために必要な好感度も低めなので言う程大変でもないのですが。
**音ゲー**
簡単で、「うたプリ」のそれより質が劣る、と思う。
「うたプリ」できる人なら問題なくプレイできる。そして「マエストロフィールド」はネタだと思う。今作ではアニメでなく静止画です。


【シナリオ】
大筋のシナリオは誰を攻略していても同じ。
もともと同時攻略を前提に考えられている面があるので、それぞれのストーリーもそこまで濃密、という訳ではありません。

また、ネオロマでは当たり前である「主人公が主役」という観点、「主人公の成長」というポイントの描写が足りないのも惜しい。
勿論、主人公に足りなかった”何か”を手に入れチームを全国優勝へと導く展開にはなるのですが、わかりやすく成長した様、結果が描かれないので、本当に主人公だからこそみんなを全国へ引っ張ったのか、と言われると弱い。

とはいえ、シナリオに破綻はないし、テンポよく展開するし、「何かが悪い」という訳ではありません。及第点です。
ネオロマだからこそ、”普通”の出来じゃあ”満足”しない、ってだけです。


【恋愛】
これまでの「コルダ」はしっかりと恋が芽生える過程が描かれる作品でしたが、これはやや唐突。「おお??」と思うキャラが何名かいます。
これは一重に、キャラのメイン・サブが曖昧で、サブキャラが必要以上に多いからだと思う。
サブをここまで増やさず、キャラを絞ればより良いものが出来たのでは…と思わずにはいられません。

この点に関しては、続く「AS」シリーズでがっつり掘り下げられるらしいので、ひとまずここでは導入編っぽい役割なのかな~と思ったり。


【総評】
初めてプレイしたときよりも、時間が経って色々な作品をプレイした今の方が、この作品を「楽しむ」ことができたような気がします。

当時は「ネオロマたるもの…」という思考に凝り固まっていたところがありますが、少し時間を置いて考えると、「これも別に悪くない」ってこと。
普通に面白いし、時間を忘れてプレイを進めてしまうし、お勧めできる作品でした。
ただやはり、攻略対象が多い&イベント数にばらつきがある&掘り下げが(ネオロマ基準で)物足りないのは残念。
続くASシリーズでキャラの魅力をもっと引き出してもらえることを期待したいと思います。

本編プレイ後に見れるスペシャルドルチェはどれも糖度が高い!
思わずニヤニヤしちゃいます。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 乙女ゲーム
感想投稿日 : 2014年5月20日
読了日 : 2014年5月19日
本棚登録日 : 2013年11月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする