消された一家: 北九州・連続監禁殺人事件

著者 :
  • 新潮社 (2005年11月1日発売)
3.65
  • (15)
  • (41)
  • (37)
  • (3)
  • (2)
本棚登録 : 201
感想 : 53
4

現実とは思えない話。
極限状態に置かれたら人は何をするかわからないという怖さを知った。
松永は頭がおかしい。だけど他の人もどうしてそのようになってしまうのかが理解できない。
なぜ松永と男女関係になるのか。そして離婚してしまうのか。女の場合はそこから狂っている。

私は大丈夫と思っている人ほど危ないのかもしれない。また、下手に頭の良い人間、今まで穏やかな人生を送ってきた人間ほど、刺激的なことに手を染めてしまうのか。

ある宗教集団の持っている狂気も垣間見えた。そして戦争中にやはり不本意にも命令で人殺しをしてきた人たち。命令だったから、やらないと自分が殺されるから。ナチのカポーが良い例のようだ。そもそも戦争という場を作ってはいけない。
だから、何が何でも現在の首相の思い通りにさせてはいけない。日本人は戦争放棄だ。他の国に何を言われて良いではないか。今までたどってきた間違いを何の教訓にもできないようでは日本はおしまいだ。

人は極限に置かれれば何でもする。それを強く思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:
感想投稿日 : 2017年9月23日
読了日 : 2015年7月13日
本棚登録日 : 2015年7月13日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする