王朝貴族といえば源氏物語の世界に連想がいくので、本書に書かれた貴族たちの犯罪行為と暴力沙汰に驚く。
その証拠は貴族男性が漢文で記した日記に残されている。藤原道長の『御堂関白記(みどうかんぱくき)』や藤原行成(ゆきなり)の『権記(ごんき)』などの日記である。
清少納言が『枕草子』に描いたような「王朝貴族社会の豊かさは、実のところ、悪徳受領たちが地方諸国において不正行為を用いて築き上げた汚れた富によって支えられたものだったのである。」p225
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その他の本
- 感想投稿日 : 2010年11月25日
- 読了日 : 2010年11月25日
- 本棚登録日 : 2010年11月25日
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