真夜中の五分前―five minutes to tomorrow〈side‐A〉 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2007年6月28日発売)
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広告業界 淡水魚は海には棲めないとでもいうような断定的な言い方 小岩井さん 成田さんというカメラマンの助手の原祥子さん 北陸地方の古い温泉地から依頼を受けた町興し事業 顔を見るから好きになる 逃げるから怖くなりる 笑うから楽しくなる 最高学府 君らの世代の冗談は、時々わかりにくくて困るよ ディーマイナーセブン、ジーセブン、と続けば、あとは放っておいたってシーメジャーセブンがくる。少なくとも人の耳はそう期待する。無限の組み合わせに見えるメロディーだって、それがとんでもなく前衛的なものでない限り、実際の音楽に使われる組み合わせは有限なのだ。 ずれたあなたの五分が直せたら 二十歳で死ぬ人なんていっぱいいる。そのことに特別な意味なんてない。 あいつ、早生まれだったから、まだ十九だった? 個人的かつ自発的な付き合いだ 名前も知らない美人から誘われるというのは、この世界では、大概、悪い兆しだ。 その退屈はちょっとした冒険心を生み出す プラグマティック実利的 少なくとも、もっとソリッドなものを感じられた。 砂漠で毛布を売っても成功しそうな気がするよ 不必要なものは人を醜くするんだ。でも、そうしなきゃ、もう世界は回らないんだよ。 衣食住だけで満足されちゃ、世界は回らない。 官僚の家系 霞ヶ関 個性だのアイデンティティーだのと騒ぎ立てる世間の悩み 自立してない子供 ただのマリッジブルー 自立と成長について 家に帰ってガキの顔を見りゃ何だか生きてる張りも出てくる 会員制のテニスクラブ もう三十一だから。遊び足りないって年でもないし 一卵性双生児の場合を除いて、まったく同じ遺伝子を持つ人間が存在する確率って知ってます?人類の歴史を三回やり直すんだろ? 「同じことだよ。男にとって、女性を慰めるのと、口説くのとの間に大きな違いはない。猿と人くらいの違いしかない」「何のサークルだったかな。忘れちゃったよ。テニスとか、何かその手のサークルだったけど、本当の目的は生殖だね。だから主催しているほうだって、名目なんてどうでもよかったんだろう。そういう、どこにでもありそうなサークル」「恋は拾うものだし、買うものですよ。拾ったものに、買ったものに、そう名前をつければいいだけです。まったく」崩れて、そこから現れたものに僕は名前をつけた「愛してる」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2015年9月19日
読了日 : 2015年10月2日
本棚登録日 : 2015年9月19日

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