著者の論文や講演などを収録しています。
伝統的な哲学において、存在論と論理学が癒着していたことを指摘し、フレーゲやラッセル以降の新しい論理学を踏まえたうえで、哲学の問いを新しいものに改組することができると著者は論じています。そして、やはり伝統的な論理学に対する批判から生まれたヘーゲルの弁証法を、現代のサイバネティクスの発想によって合理化することができるのではないかという見通しが示されています。
新しい論理学の視点から、哲学と哲学史を見なおすという著者の企図がおもしろいと思いました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
哲学・思想
- 感想投稿日 : 2015年2月4日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2015年2月4日
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