日本人でありながら優れた英語能力を身に着けた、10人の人びとを紹介した本です。取り上げられているのは、新渡戸稲造、岡倉天心、斎藤秀三郎、鈴木大拙、幣原喜重郎、野口英世、齋藤博、岩崎民平、西脇順三郎、白洲次郎です。
國定正雄や松本亨といった英語の達人が時々取り上げられているのを目にしますが、本書で扱われているのは、英語を通じて世界と渡り合った、さらにスケールの大きな人物像です。もはやこのレヴェルになると、「英語の達人」という枠では語りきれないのですが、英語という面から見ても、常人離れしたエピソードばかりで、ひたすら驚き呆れながら読みました。
彼らがもし、今の英語学習者を目にしたら、英語教材もDVDもあふれているのに「ゆとり」にもほどがあると叱られるかもしれません。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年3月4日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年3月4日
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