初音ミクの消失 小説版

  • 一迅社 (2013年8月1日発売)
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感想 : 4
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初音ミクの人気楽曲をもとにした小説作品です。

大学生の篠里朝乃(しのさと・あさの)は、森巣(もりす)教授に呼び出され、新たに開発された人工人間「初音ミク」のフィールド・テストを任されることになります。彼はミクのいとことして、彼女といっしょに大学生活を送り、さまざまなデータを集めることに協力することになります。

朝乃は、ミクといっしょに過ごす時間を重ねていくうち、しだいに彼女に人間らしい心を見いだしていくようになり、ミクもそんな彼の想いに答えてくれるようになります。彼女はとりわけ音楽に興味を持つようになり、朝乃がアルバイトをしているクラブで歌を披露して、楽しそうな笑顔を振りまきます。

ところがそんなある日、森巣教授からとつぜん、実験の打ち切りが宣告されます。納得のいかない朝乃は、同じ大学に通う黒瀬愛科(くろせ・あいか)と、天才的なプログラミングの才能を持つ石井十八(いしい・じゅうはち)とともに、ミクが幽閉されている実験室に侵入し、彼女を連れ出すことにします。

人間とロボットの交流という鉄板ネタで、ライターの仕事をしている著者が文章を執筆しているということで、手堅くまとまっている印象です。悪くはないのですが、ライトノベルらしい、もっと思いきった試みが欲しかったように思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ライトノベル
感想投稿日 : 2016年7月14日
読了日 : -
本棚登録日 : 2016年7月14日

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