シリーズ最終巻。
八雲は、アメリカの内田博士のもとで猛勉強に励み、半年が過ぎます。内田博士の家には、八雲の他に金髪ダイナマイトミサイルおっぱいガールのチコリー・チェリー・ロビンソンが同居することになり、ラッキースケベの連続で2人の間にフラグが立ち、ハロウィンでの告白イベントを残すのみとなります。
内田博士の娘・水戸敷あるみは、そんな2人のラブラブで甘々な生活をヴィデオ・レターに収めて、引きこもり状態にある剣の部屋を訪れます。デレデレする八雲の姿を見た剣は怒りによって覚醒し、ついに雨の岩戸から出て、父・半次郎と向かい合います。そんな娘に対して父も、他者を信じ信頼を求める姿を娘に教えようと、玉砕覚悟でまるみにみずからの想いを告げようとしますが、なおも半次郎はみずからの心を人にさらすことができません。
ところが、土壇場で大逆転、ついにライトノベルの執筆を開始した多々湖が、剣と八雲をモデルにした新刊『あなたもこれでラブコメディが書ける』を完成させることになります。多々湖の作品によって、記憶の底に眠っていた亡き母との間の愛情を思い出した剣は、ハロウィンの夜、アメリカの八雲のもとへと向かいます。
前巻同様、ちょっと展開がバタバタしすぎのように感じましたが、落ち着くべきところに落ち着く安心の結末でした。なお、ラストに鹿之助の後日談的なエピソードが置かれているのですがも、できればゆうなの心のアフター・ケアもきちんとして欲しかったように思います。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
少年向けライトノベル
- 感想投稿日 : 2016年5月28日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2016年5月28日
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