花髑髏 (角川文庫 緑 304-32)

著者 :
  • KADOKAWA (1976年4月1日発売)
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本棚登録 : 75
感想 : 9
3

「白蠟変化」
妻殺しの罪をきせられた恋人を救ったつもりが天下の極悪人「白蠟三郎」だった歌手のヒロイン。(もちろん美貌)
Σ( ゚д゚)「あんた誰、ギャー! あの好色魔じゃないの!」
(*´∀`)「俺も有名になったもんだぜ」
Σ( ゚д゚)「貞操の危機だわ! ああっ見つめられると体が…」
(*´∀`)「ふふふ、女はみな俺の魅力に負けるんだぜ。でも、あんたは恩人だから襲わないよ」
というような会話のせいで、ずっと及川光弘さんキャストで読んでました……。
ミッチーもとい三郎さんはあちこちでこましまくりながら、なぜか事件解決したり、SM現場に居合わせたり、探偵由利先生だから! みっちーあんた関係ないから!とつっこみたくなるほど横溝先生はこのキャラ気に入ったようです。
事件については、横溝乱歩でおなじみのものだったので、だまされはしませんでしたが、ラストの落ちが「女スゲエエエ」みたいな感じでした。
クリスティぽかったというか、トリックは似ていないんだけれど、横溝正史はほかの作品でもなんかこんなシーンクリスティであったなというものがあって影響大きいのかなと思いました。
「花髑髏」はとっても乱歩でした。(それしか言いようがない)
最後のシーンはちょっとロマンチックでよかった。
「炮烙の刑」
乱暴な感じの展開ですが、そこまでしなくても犯人…いくら金かかるんだよ、と思いました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 怖い
感想投稿日 : 2014年11月5日
読了日 : 2014年10月5日
本棚登録日 : 2014年10月10日

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