キリコと大介の夫婦は相変わらずかわいい。
後書きにもある通り苦い経験のが多いけど、介護だの無理解な親戚との軋轢や、悲しすぎる別れなど、キリコや大介みたいないい奴がこんな目にあうのは辛いと思うけど、ここらへんが近藤史恵らしい。
坂木司は系統は似てるけど、シビアさは低い。
ただ、若竹七海までの苦さはないので安心して読んでください。
今回の夫婦、個人的にはどちらも気持ちが分かるので最後の決断は納得できた。
しようがない、気持ちも自身の存在の在り方もも自分では変えられない。折り合いをつけて、そこで幸せになる努力をするしかない。
2人が選んだことは打算じゃなく、努力なんだ。そう思える最後でした。
ネタバレになるので、そこらへんの感想は省きます。
そして、久々に主人公の夫婦生活が長く出てきたのですが、キリコのご飯美味しそう!
普通ごはんなんだけど、遅れて食べる分のドレッシングをさっと作るとか、刺身買ってたのに旦那が帰ってこなかったらヅケにするとか、シチューを改変するとか、生活に根付いてるのがいい。
掃除の話は少ないですが、主婦キリコの活躍はたのしいよ。
そういや、あのマンションの隣の住人は眠り姫は戦うの、小説家さんですよね。京都在住じゃなかったっけ?
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ごはんもの
- 感想投稿日 : 2013年5月6日
- 読了日 : 2013年5月6日
- 本棚登録日 : 2013年5月6日
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