未完のファシズム―「持たざる国」日本の運命 (新潮選書)

著者 :
  • 新潮社 (2012年5月25日発売)
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「持たざる国」であることに自覚的であった陸軍の上層部が作り上げた建前(乏しい物量により苦しい戦いを強いられるが、それは強い精神で凌駕できる)で戦争を遂行したのだから、かれらの罪は重い。現代社会でも「それを言っちゃお終いよ」というような場面が多々あり、みんな分かっていても口には出さず、ずるずると流されて行き、気づいたときには手遅れ状態になっているのでは。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 戦争関連
感想投稿日 : 2013年9月9日
読了日 : 2013年9月8日
本棚登録日 : 2013年9月6日

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