ハイパーメディアクリエーターでおなじみの高城剛氏のメルマガのQAコーナーのまとめ本。
社会の闇に切り込む系の、大手出版社からは「出せない」と言われた内容だけに絞った一冊。
以下メモ
・オリンピックはもはや産業化されすぎていて寒いけど、サッカーの例えばバルセロナvsレアルマドリードなんかはかつて征服された敵国との戦いだし、イギリスの地域チームはカソリックとプロテスタントにきれいに分かれていて事実上の宗教戦争になっていたりして、こうなるともうビジネスではなく歴史や社会の縮図。例えば竹島で日韓でサッカーの試合をしたらそれはスポーツ以上の何かの意義や感慨を両国の人たちは持つだろう。ヨーロッパにおけるサッカーは今もそのような意味を持っている
・どこの国にも個人のマネーログをとって税務上の検閲や金融政策に活かしたいという強い動機があり、それが政府がキャッシュレス化を推進する理由
・インフレが激しい国ではタクシーメーターが金額ではなく記号。毎年変わる貨幣価値に合わせて都度メーターを変えていられないので、メーターの数字はただの記号で、毎年配られる別表を参照して金額が決まる。インフレ国家ではよくあること
・核保有国かどうかよりもトップの人的なポテンシャルのほうが外交では重要。英語も話せず国際感覚もない坊ちゃんが外務大臣や首相では外交で勝てない。リアルに虎退治までするような人がトップの国もあるわけで、そういう人と議論すればたとえ核を保有していても退治されてしまう。なぜなら、核を使うかどうかはその「坊ちゃん」の心が決めることだから
- 感想投稿日 : 2017年12月14日
- 読了日 : 2017年12月10日
- 本棚登録日 : 2017年12月10日
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