日々の泡

著者 :
  • 河出書房新社 (2005年9月1日発売)
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本棚登録 : 84
感想 : 12

☆アルファベット・クッキー
半川繭菓 28歳 152cm ジャズの流れる靴屋(メンズ専門店)で毎日嘘くさい笑顔でスーパーオリジナル接客をこなす。


☆POPザウルス(A面)
鳥海疼良 女 25歳 書店店員 先輩にいじられながら、肉体を酷使する毎日。
無職の兄の就職が決まり、疼良の誕生日を二人で祝った帰り、飲酒運転で事故を起こす。後遺症で兄は両足をやられ歩行不能、妹 疼良は声を失う。
それでも二人はひょうひょうと、兄は手話を練習し、疼良は声を出さなくてもよいゴリラの着ぐるみの中に入りバイトをしだす。

これは川端康成文学賞候補になったそうな。川端本人より、三島由紀夫が日本刀を振りかざしあの世から舞い戻ってくるのではないかと思うのは私だけですね。


☆コーヒー/チェリー
栗山茜 高卒。 大卒の鬼のような社員にいびられまくりながらコーヒー豆を売るバイトの毎日。


☆ピンクパンサー
井田(女) 郵便物の仕分け・検査の仕事で毎日苦手な数字と戦う。
結婚して新興宗教にのめり込む姉とマルチ商法の手先の妹を持つ。


☆ビター・チョコレート
高いビルから飛び降りてチョコレートの様にぐちゃぐちゃにアスファルトにへばりつきたい自殺志願者のSF小説家 剣貴男君。22歳。担当編集者に言いよられ辟易中。原稿料だけでは生活困難なので靴屋でバイト。そこへSF好きのちょっとかわいい女の子が新しくバイトに入ってきた。自殺するのやめようかな・・・。

以上 おしまい
大人の言葉で綴られる文章は心地いいけど、若い人の文字を追うにはちょっと体力が必要な私です。これはちょっと疲れたかな~

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2010年4月27日
読了日 : 2009年5月31日
本棚登録日 : 2009年5月31日

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