今この本の紹介を読むことができているあなたは、おそらく世界人口の10%に当たる運の良い人でしょう。しかし、90%の人の約半分近くは食糧、きれいな水、雨風をしのぐ場所など、生活に必要なものが整っていない環境で過ごしています。この本には、その残りの90%の人々のための「ものづくり」に対するデザインの色々な作品が登場します。
研究室の先輩から紹介され、はじめてこの本に出会いました。
この本を読んだ時、生活に不便を感じない今の自分の環境に感謝し、自分のデザインの作品を思い出しました。
今まで自分がつくってきたデザインは誰のためだったのでしょう。自己表現?クライアント?指導教員?色々考えて見ても、そこに90%の人のためのデザインはありませんでした。
それに気付いていなかった自分が恥ずかしかったのですが、モノづくりの在り方について考えるようになりました。
モノがあふれている時代とは言え、モノを必要とする90%の人々はまだ沢山います。
体芸図書館の本なので、5月下旬までは利用できませんが、デザインを勉強している方、モノづくりに興味のある方ならぜひ一度読んで欲しい本です。
(2012ラーニング・アドバイザー/感性HONG)
▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1360234&lang=ja&charset=utf8
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
自然科学の本(数学、物理、化学、生物、医学など)
- 感想投稿日 : 2012年5月1日
- 読了日 : 2012年5月1日
- 本棚登録日 : 2012年5月1日
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